
先日弊社取引先さまからのお誘いで、新しくリニューアルされた「大阪HDCショールーム」へ行ってきました。
いろいろと見てきたので、個人的にお伝えしたい点をご紹介します!
ショールームリニューアルについて
タカラスタンダードさんの「大阪HDCショールーム」は梅田大阪にあるグランフロント大阪北館の5階にあります。
タカラスタンダードさんは「注文新築住宅やリフォームの水廻り商品」と「マンションディベロッパーや分譲住宅業者向け特注水廻り商品」という2本立てで現在は収益体制を敷いておられるそうですが、もともと大阪HDCショールームにはそのどちらの商品も一緒に展示されており、スペースの都合上まあまあごった返していたそうです。
そこでマンションディベロッパーや分譲住宅業者向けの商品はグランフロント大阪タワーB16階に別のショールームとして移転し、大阪HDCショールームはリフォーム専用のショールームとして昨年9月にリニューアルされました。
商談コーナーも広くとってあり、展示商品数も強化されましたのでじっくり見てまわれそうですね。
ショールームで見るべきもの
どのメーカーさんでも同じですが、ショールームでぜひ見てほしいのはまず「表面材(扉カラー)」です。
木目柄や単色柄、抽象柄など表面材は様々なものがありますが、当然表面材のデザインはキッチンやキッチンダイニング空間の雰囲気を決める重要な要素ですよね。
おおまかな雰囲気はカタログ写真でも確認できますが、光沢の有無や反射具合、エンボス(凸凹)の有無、全体的な柄による実物の雰囲気などはショールームでしか確認できません。
タカラスタンダードさんのキッチンは多くがホーロー製のため、表面材は光沢のある「テカテカ」「ツヤツヤ」「ツルツル」というイメージが先行していましたが、実はホーローキャビネット商品の中でもマットな柄があるんです。
最上級品「レミュー」に5種類ほどマット柄がラインアップされていました。
エンボスはそれほど強くなく、比較的平滑に感じますが光沢はないというような仕上がりでしたね。
ホーローへの印刷技術が向上し実現したとのことでしたが、ゆくゆくは他のシリーズのキッチンにも随時採用されていくのでは?と勝手に想像しています。
まあ「テカテカ」「ツルツル」だとお掃除は圧倒的にしやすいので、それがこれまでのホーロー表面材のメリットでもあるんですけどね。

ショールームで知るべきこと
他にショールームで確認してほしいのはズバリ「収納」です。
収納スペースの機能やサイズ感などはカタログでもある程度は確認できますが、実際にあちこち開け閉めしてスペースを確認しつつイメージしてみることがショールームでは大切です。
これまでいろいろなお客様と一緒にあちこちのショールームに何度も行っていますが、ホントにお客様によって機能やスペースに対するご意見が違います。
キッチンが変わることによる「変えたいこと」と「変えたくないこと」をある程度あらかじめ整理しておかれると、しっかりと実物で確認することができるかと思いますね。
あとスライド収納の場合は「引き出しの感覚」も確認してみてください。
どのメーカーさんも大体同じですが、内側や外側の表面材の違いだけではなく、引き出しの金物によってもキッチンセットの価格が変わることが多いです。
実物を目の前にしても見えない場所にある金具に違いがあり、同じメーカーでもシリーズが違うと開け閉めするときのスムーズさや閉まっていくときの感覚などに明確な差がでてくる、意外な重要ポイントです。
例えば、実際に収納して重くなった場合はどうだろうか?というところまでイメージすることがとても大切ですね。
タカラスタンダードさんの商品でもそれぞれ開け閉めして確認してみましたが、例えば「レミュー」と「リフィット」では明確になめらかさに差を感じました。

心惹かれました
個人的に心惹かれたのはビルトイン食洗器の位置です。
一般的なビルトイン食洗機はシンクとコンロの間に設置されることが多いのですが、タカラスタンダードさんではシンク下にビルトイン食洗機を設置することができるそうです!(今のところタカラ独自仕様とのこと!)
ビルトイン食洗機を使うときは食器等をシンクで予洗いしたあと食洗器へセットするという流れになるのですが、「もうちょっとシンクに近くならないかな?」と常々思っていたんです。
ビルトイン食洗機がちょうどシンク下にあり体の横にくる設置位置なので、移動距離も少なく水垂れなどもかなり少なく済みそうです。
シンクの深み分だけビルトイン食洗機の設置位置がどうしても下がってしまうので、身長の高い方などは少しかがむ必要があるかもしれませんが、こういったちょっとしたことで作業効率って上がるんですよね。
今まで通りの位置に設置することももちろん可能だそうなので、実際にショールームで確認してほしいところです。

「タカラならでは」がまだあった
「タカラスタンダードといえばホーロー」ということで、その利点を生かしたマグネット製品がてんこ盛りです。
例えばスライド収納内の仕切り。
フライパンなどを立てて収納するための仕切りやインナーケースの仕切りなどがタカラスタンダードさんの場合はマグネットの付いた仕切りになっており、収納するものによって自由に位置が変えられるようになっています。
またタカラスタンダード自慢のホーロークリーンパネルを生かして、スパイスや調理器具を壁に整理できるマグネット収納も多数用意されています。
かわいらしいマグネット収納が多いので、試しに外してみようとしたところ…
「んんっ? なんか固いな… アレっ、外れへんやん… そんな強いマグネットなんか?」
実はコレ、裏面がマグネットと吸盤のハイブリッド仕様になってました!
これなら少々手荒く使っても、落ちたりずれたりしなさそうです。
取付は簡単ですが「曲がったことが大嫌い」な方は少し慎重に付けないといけないかもです。
コツがわかればすぐに付け替えできますけどね。

ショールーム見学を終えて
今回はショールームがお休みの日に開かれた見学会でしたので、土屋太鳳さんはいませんでした。(笑)
しかしおかげであまり遠慮をすることなく、色々と進化している商品を確認できてよかったです。
いつもいろいろなメーカーのショールームに行きたいなとは思っているのですが、スタッフさんがお客様対応をされている中ズカズカと業者だけで入っていくのもちょっと遠慮しないといけないかな?と感じているところでしたので、ちょうどいい機会をいただきました。
水廻りの商品は数年ごとにマイナーチェンジを繰り返し、日々進化し続けています。
我々もその進化についていけるよう勉強が必要なんですよね。
また機会がありましたら他のメーカーのショールームにも行ってみて、いろいろお伝えできたらと思っています。